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診察記録_3月15日_曇

  • 2019年3月14日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年6月13日

患者の状態は安定しており、内臓がほとんど機能していなかった最初の段階から回復したことは予想以上だ。


何も無ければ、次はリハビリとカウンセリングですぐ退院できるはずだ。

なんというか、ほっとした。


彼女は私が記憶を失ってから最初の患者だ。

こんな中途半端な医術が役に立つのかと心配していた、なにしろ医療機器の前に立つだけで違和感しか感じないのだ。

今となっては、その心配は余計なお世話だったと思った。

 
 
メモ#22

人の日記を覗くのはやめてくれないかな、院長 これ日記じゃないだって?

 
 
メモ#18

私は院長に頼んだ。患者たちに、医者である私のことを忘れさせて欲しいって。 院長ならできるはずだ、ただなんとなく。 例えそれはどう見ても不可能なことだとしても、きっと。 「今回は例外だぞ。」 院長は気分良さそうに口元の角度を上げ、首を傾けた。...

 
 
メモ#17

結局のところ 我慢が苦しくて難しくて 大丈夫 傷跡は残るけど まだ治せる まだ取り返せる 噓 どうして私みたいなモノを医者にしてしまったんだ……?

 
 
© m2okayu

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