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診察記録_3月2日_晴れ

  • 2019年3月2日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年6月13日

やっと空が晴れた。

こんな空気は久々だ、連日の雨で骨にカビが生えそうだった。


今日は患者に外出させた。

澄んだ空の下で楽しそうで微笑んでいる彼女は、やっぱりまだ子供だ。

他の患者たちとも仲良くしているようで何よりだ。


最近頭痛が酷くなってきた、

医者である私が患者になったら滑稽だ。


私は医者か?本当に医者なのか?

それに関しての全ての知識がまるで、脳の隙間に突然詰め込まれた物みたいに不自然だ。

縫合も注射も、体が全然馴染んでないみたいだし、指も言うこと聞かないんだ。


まぁ、それはそれとして、

最近はいいものに取り組んでいる。

 
 
メモ#22

人の日記を覗くのはやめてくれないかな、院長 これ日記じゃないだって?

 
 
メモ#18

私は院長に頼んだ。患者たちに、医者である私のことを忘れさせて欲しいって。 院長ならできるはずだ、ただなんとなく。 例えそれはどう見ても不可能なことだとしても、きっと。 「今回は例外だぞ。」 院長は気分良さそうに口元の角度を上げ、首を傾けた。...

 
 
メモ#17

結局のところ 我慢が苦しくて難しくて 大丈夫 傷跡は残るけど まだ治せる まだ取り返せる 噓 どうして私みたいなモノを医者にしてしまったんだ……?

 
 
© m2okayu

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