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メモ#16

  • 2019年7月15日
  • 読了時間: 1分

更新日:2021年10月26日

目覚めるたび夢の中の出来事を全部忘れるけど、その気色の悪さだけがしっかり、ぎっしりと残っていた。良い夢ではなかったようだ。


朝の六時半から入院患者の状態の確認、再診。その後は薬の調整と配給、新しい患者の診察。……まあやること多すぎて一々書くの面倒だからここは略にしよう。変わらない毎日さ。


こんな日々が続くと、ある日、ふっと気付いたのだ。この病院は、ただの檻だということを。


なんの為に用意したのかはさっぱりわからないけど、ちょっとつまらなく思った。何か面白いことないかなって、そう思ったのさ。


可笑しいでしょ、医者が患者に手を出そうと思っていたなんて。私は……。

© m2okayu

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